農家からそば屋へ


1989年までは農家だったが先代の一言でそば屋に。湯波、わかめ、かまぼこ、にんじん、三つ葉ののった「湯波そば」（850円）等がある。

名物「秀衡（ひでひら）わんこ蕎麦」


名物「秀衡わんこ蕎麦」は、初めから5個の椀にそばが入れられて出てくる。かけ声にのって、うしろから椀にそばを次々と放り込むやり方とは違う。店名は、鉱山で鉱脈を掘り当てた際「直利（おおなおり）」と称し、全山でお祝いしたことからきている。

別名「鴨せいろの野菜版」


鴨油で炒めたナスや根菜がたっぷりの「なす汁せいろ」（1,350円）は、食べ応え十分。鴨の旨味が染み込んだ野菜は、油っこさがなく、鴨のコクと甘みが口中に広がる。ほかにも「田舎」（850円）、「かき揚げせいろ」（1,700円）等。

リノベーションで甦った築90年の廃屋


廃屋状態だった築90年の古民家を改修し、風情ある設えに。店主曰く「レトロな純喫茶風」の隠れ家的そば屋。神田界隈で働くサラリーマン、OLで大盛況。

細くて濃い十割そばを堪能する


有名店で修行を重ねてきた店主が昨年十二月にオープンした同店。「十割そば切り」（800円）は十割ながらかなりの細打ち。だしは亀節を通常の三倍以上、一番だしのみを使用しているので味わい深い。生わさびは自分で擂りおろす。

昼には行列ができる人気店
店内は常に満席で、店の人がキビキビ動いている。店主は東京・神田の「まつや」で修行した。写真は「二色せいろ」940円。