若女将が切り盛りする店


　そば打ちの腕は、ミシュラン１つ星を得たこともある蕎楽亭仕込みであるだけ間違いない。さらに、御飯、お酒、お酒に合う小料理等にもこだわりが感じられる仕上がりになっている。

甘みと香りの極太そば


麺の太さは通常の2倍以上で、噛むほどに甘みが出る。築150年以上の古民家を移築した店内は、大きな囲炉裏を切ったカウンターに、ジャズが流れる。

京都で生まれた熱々の「薬蕎麦」


熱湯に通した、熱々のもりそば。
ヒノキの木箱に入り、箱の下に熱湯が仕込まれており、そばが冷めないようにしてある。山盛りの九条葱と秘伝のつゆで食べる。

努力の積み重ねが味に出る


店主の小菅紳二さんの信条は「手抜き」をしないこと。丁寧な仕事ぶりが味に出ている。人気の品書きは「穴子天ぷらそば」（写真、1,600円）。

店名の由来は宮沢賢治の名作から


「諏訪大社下社秋宮」鳥居脇で営業している。店名は宮沢賢治の『注文の多い料理店』の「山猫軒」から。そばは、長野・八ヶ岳の麓から届く丸抜きを自家製粉し、手打ちする。とろろの中にそばを入れて食べる「とろろ蕎麦」（写真）は、食欲のない時でもぺろりと食べられる。

ついつい長居したくなる寛ぎの空間


まさに「隠れ家的そば屋」と呼ぶにふさわしい店。そばはもちろん自家製粉。秋谷の名産“しらす”を使った「秋谷そば」（1,500円）のほか、女将の手製ケーキやコーヒーを楽しむこともできる。