挑戦を続ける「そばの先駆者」


通常、寒ざらしはソバ粉に含まれる雑菌によって熟成等不可能だが、同店では抗菌作用のある水でそばを打ち、真空で保管する等して熟成を成功させた。丸抜きを挽かず、約1時間摺り続けるという「野点蕎麦」（2,310円）は至高の一品。

お客さま第一で121年の歴史


地元の酒蔵「西之門よしのや」からの分家といわれる同店。善光寺の山道の入口に立地し観光客で賑わう。1番人気は「天ぷらさらしな蕎麦」（1,500円）。さらしなだけに喉越しよく、甘めのつゆとの相性はぴったり。

伝統と格式と謙虚な応対


「大久保の茶屋」は西暦1805年、文化2年に創業。戸隠山の参詣の出迎えどころとして、庶民や殿様に親しまれた。近代に入ってからも高松宮殿下や、昭和天皇が訪れた伝統と格式あるそば店。人気の「十二八（とには）そば」（1,180円）始め、ソバ粉も地元戸隠のものにこだわり、種物には天然の良質な旬の素材を用いている。

味変が魅力の「白金豚とトマトのつけそば」


遠方からのお客が訪れるという人気店、「蕎麦 坐忘」。「白金豚とトマトのつけそば」（1,980円）はトロトロの白金豚の角煮の他、プチトマトがつけ汁に浮いた和洋折衷のユニークな逸品。チーズ、ブラックペッパー等の薬味で味変が楽しめる。そばは細打ちで風味がよくほのかな甘み。