7対3の比率で打たれた十割そば


「十割天せいろ」（1,950円）のそばは、粗く挽いた粉と細かく挽いた粉をブレンドして打たれている。太打ちの黒い田舎そばはモチモチとした弾力で、噛むたびに野趣溢れる香りが口の中に広がる。

「関西」「九州」のつゆのいいとこ取りをした「かけそば」


「かけそば」（1,200円）のつゆのだしは、昆布にカツオやサバ、ウルメイワシ等、4種類のあわせており、かえしとのバランスがいい。

滋味深いソバの風味と旨味が味わえる「玄挽きそば」


ソバの実の殻ごと挽き込まれた「玄挽きそば」（1,320円）は、十割そばと香りが高く、食べた瞬間、滋味深いソバの風味と旨味が口いっぱいに広がる。

そばの味を格上げする南三陸産とろろ昆布


東京・市ヶ谷の名店「手打そば大川や」で修行した店主。注文すべきは「梅とろろ昆布蕎麦」（1,100円）。大分県産の無添加梅干しの爽やかな酸味と、宮城・南三陸産のとろろ昆布の塩味が溶け出したつゆが絶品。そばは、日本各地の契約農家から仕入れたソバの実を自家製粉して十割で打つ。

江戸前の流儀を継承する“藪出身者”の矜持


店主は東京・浅草の老舗「並木藪蕎麦」で10年もの修行経験を持つ。「ざるそば」（700円）は、機械打ちだが水回しは手で行い硬めに仕上げた十割そば。歯切れよく喉越しもよい。つゆは藪譲りの濃いめの辛口だ。 天ぷらはサクッとした衣がふわっとした軽い口当たりを生んでいる。

会食にピッタリの店で楽しむそば


長野・戸隠産のソバ粉で打たれた二八の「もりそば」（980円）。喉越しは抜群で、通常のそばつゆでそば自体の味を堪能するのもいいが、同店オリジナルの温かいつけ汁もお薦めだ。