江戸前の流儀を継承する“藪出身者”の矜持


店主は東京・浅草の老舗「並木藪蕎麦」で10年もの修行経験を持つ。「ざるそば」（700円）は、機械打ちだが水回しは手で行い硬めに仕上げた十割そば。歯切れよく喉越しもよい。つゆは藪譲りの濃いめの辛口だ。 天ぷらはサクッとした衣がふわっとした軽い口当たりを生んでいる。

大正創業！　手打ちそばの老舗


同店の看板メニュー「十割天そば」（1,000円）は十割そばで、使われている粉は全て店主が自家製粉したもの。人気の秘訣は麺のつなぎとして使われているオヤマボクチ（ヤマゴボウ）。オヤマボクチは無味無臭なので、小麦粉と異なりソバの風味を損なわない。

“一寸60本”の神業でつくられた「さらしな生一本そば」


太さ0.5mm以下の「さらしな生一本」（800円）は歯触り、舌触り、喉越しがよく、まるで水を啜っているかのような爽やかな感覚。つゆにはカツオ節と昆布等から丁寧に水で抽出しただしが使われている。

口当たりなめらかな「十割そば」


つなぎなしの全粒粉で打たれた「十割蕎麦せいろ」（1,050円）は、瑞々しくなめらか口当たり。食べると、そばの旨味と甘みをダイレクトに感じられる。

会食にピッタリの店で楽しむそば


長野・戸隠産のソバ粉で打たれた二八の「もりそば」（980円）。喉越しは抜群で、通常のそばつゆでそば自体の味を堪能するのもいいが、同店オリジナルの温かいつけ汁もお薦めだ。

二八の手打ちそばとくず料理を楽しむ


同店はそば屋だが、全国でも珍しいくず料理の専門店でもある。同店の「ざるそばとくずきりのセット」（1,800円）は細打ちの手打ちそばに、100％の本くずでつくられたくずきり、くずきり麺、季節のくずきりサラダが付く他、香の物、デザートまであるくず尽くしのメニュー。