「流石グループ」本店


銀座の路地裏、個室も備えた隠れ家的そば店。つなぎを使わない十割そばは、コシが強く、のど越しは繊細。そばだけでなく、シャンパンや日本酒も楽しめる。名物は、冷たいつゆをぶっかけた「ひやかけそば」（1,080円）。薄味のつゆは、最後の一滴まで飲み干せる。

宮澤賢二も通った老舗


大正11（1922）年創業。その一年半前に、作家・宮澤賢二が、花巻に農学校の教諭として着任。通勤途中にあったこの店には頻繁に立ち寄っていた。賢二の好物は、天ぷらそばで、サイダーをセットで注文することが多かったという。写真は「天ぷらそば」と「サイダー」。

盛り上がる腕っ節に込められた「プロ魂」


「旬を大事に」が信条。そば粉は島根産。そばの割合は10対1。ジムで鍛えた腕っ節で、ご主人が手打ちする。人気店なので、夜の利用の際は予約を。

会津直送の「幻の名酒」とそば


南会津から直送の蕎麦粉を毎日手打ちで仕上げる。
川端康成や俳人・久保田万太郎も定宿としていた老舗。
蕎麦会も開かれ、東京でめったに手に入らない
名酒「花泉」も振る舞われる。

生け花を囲んだ9席と、向こうに打ち場


名物は「しらすそば」900円。皿に盛られたしらすは薬味と一緒に汁を入れ、そばをつけて食べる。写真は「せいろ」550円。

プロも訪れる評判店


　店内は接待で使用しても遜色ない落ち着いた雰囲気。そばの味はもちろんのこと、（そばの）肌が美しい。他店のそば職人も訪れるという評判店だ。