1913年創業の老舗


アルコール類は出さず、麺だけで勝負する。品書きは、もっとも高価な「天ざる」（1,450円）に始まり、「もり」「かけ」（各600円）まで13品。

割烹の技法が光るエビ天


同店一番人気の「海老天ぷらそば」（1,300円）はサクサクの衣と弾力のある身のエビ天が絶品。甘口のつゆには大分・豊後高田産の白ネギが使われている。野菜の上品な甘みとカツオ、昆布の旨みが同居した絶妙な塩梅。

復活した在来種「那須野秋そば」の生産者が運営


米の減反政策として始めたそば栽培がきっかけで、在来種の復活を目指した。紆余曲折を経て「那須野秋そば」としてブランド化に成功。これを毎日、二八で打つ。挽きぐるみの「田舎」と、さらしな系の「高林」の2種類。

そば職人人生45年の信念と矜持


有名店で25年のキャリアを積み、夫婦二人の「家業としてのそば屋」を開き20年。瀬戸内産の生青海苔を使用した期間限定の青海苔蕎麦￥1,200等、今日も「そば屋好き」のお客様に喜んでもらえるそばづくりを心掛ける。

店主の独自性が感じられるそば屋


「せいろ」は粗挽きで、風味がしっかりしている。つゆは辛目。細切大根、大葉等が載った冷やしそば「夢呆（むほう）」等、頼んでみないとわっからない種物のそばがある。

玄ソバを殻ごと挽き込んだ栄養価の高いそば


挽きぐるみはボソボソとした食感で、のど越しの良さは期待できないのが一般的だが、同店の「せいろ（玄蕎麦挽きぐるみ）」（730円）はのど越しの良さと、挽きぐるみらしい野趣あふれる穀物感が両立している。これは丁寧な自家製粉の賜物。