看板料理はふわふわの「そばがき」


常連さんはまず「そばがき」（写真、1,200円）を注文するという。寒い時期は「かき南蛮」（1,200円）がおすすめ。一品料理や酒も充実している。

若女将が切り盛りする店


　そば打ちの腕は、ミシュラン１つ星を得たこともある蕎楽亭仕込みであるだけ間違いない。さらに、御飯、お酒、お酒に合う小料理等にもこだわりが感じられる仕上がりになっている。

在来そばと郷土そばを堪能する


地元のごく限られた店でしか味わえない「幻のソバ」奈川在来を、玄ソバから丸抜きし、石臼で挽いて製粉したそばは野麦峠の里に古くから伝わる伝統の味「奈川名物とうじそば」（2,500円）に使用、季節の野菜と山菜、キノコ、鳥肉等を鉄鍋で煮込んだ醤油仕立ての温かいつゆで、つゆの旨みと蕎麦の香りが食欲をそそる。

甘みと香りの極太そば


麺の太さは通常の2倍以上で、噛むほどに甘みが出る。築150年以上の古民家を移築した店内は、大きな囲炉裏を切ったカウンターに、ジャズが流れる。

2度練りした「そばがき」と「鴨鍋」の調和


茨城県の常陸太田市の在来種「常陸秋そば」を
使用したそばがきを、２度練ることでふんわりなめらかになる。これを、鰹節、昆布、削り椎茸でとった出汁が入った鴨鍋でいただく。

そば屋でたしなむ”大人の遊び”


ダイニング風のそば屋で、季節の料理とお酒を楽しみそばで締めるというスタイル。そばもさることながら、天ぷらせいろ（1,900円）の天ぷらの見事な揚がり具合、旬の一品料理も必見だ。