「手打古式蕎麦」を受け継ぐ新店


閉店した「手打古式蕎麦」のメニューを完全に再現した「山あげそば」（1,550円）は、麺の色が黒く、汁の色は透き通った黄金色。長芋と大和芋の丸めて揚げた「山あげ」は、表面はカリカリ、中身はトロリと、ほどよい粘りだ。

40名までの宴会OKのそば屋


1階はテーブル席中心だが、2階は個室のみ3部屋ある。どの曜日も宴会が入る。要望に合わせて、どんな注文にも応えてくれるため、大宴会から2人での利用まで自由自在な使い方ができる。2,625円のセットは、炙り明太子や卵焼きからなる先付けに「もりそば」（単品だと525円）、鴨鍋がつく。

見て食べて、二度びっくりの「お値打ち品」


全長15センチ、丼からはみ出す車海老の天ぷらが
印象的な「天ぷらそば」（1,300円）が名物。
ごま油、衣の小麦粉も最高級品を使う。

努力の積み重ねが味に出る


店主の小菅紳二さんの信条は「手抜き」をしないこと。丁寧な仕事ぶりが味に出ている。人気の品書きは「穴子天ぷらそば」（写真、1,600円）。

“元尼寺”で食す石川の恵み


古くは加賀藩三代藩主。前田利常の正室である珠姫の菩提寺である築百年の元尼寺を店舗とする同店。同店一押しの逸品は治部煮風のつけ汁でいただく「つけじぶ」（1,100円）。そばを口に含むと治部煮の甘辛に煮込まれた鴨肉の風味。そして「雨の野の匂い」と評されるかぐわしいそばの香味が口に広がる。

全てはそばと職人のステータス向上のため 1922年創業の小松庵では、 玄ソバの仕入れから保管、 製粉、 そば打ち、 つゆづくり、 そして各店舗の物流まで部門ごとにその道のプロを置き、 全てを自店で行う。 「味くらべ 海老天付」（3,190円）は希少な「対州そば」と「本日の産地別そば」の食べ比べが楽しめる。 「対州そば」は縄文時代後期に中国大陸から伝わった、 ソバの原種に近い品種。