趣きある日本家屋で蕎麦を頂く


　店舗は東久邇宮別邸を移築しただけあって、一見そば屋には見えない。出されるそばは、そば屋歴15年の店主の熟練の技が凝縮されている。

こだわりの水で打つ絶品そば


前日に石引きした粉をこだわりの水で打っているという「手打ちそば　乃むら」
のど越し、香り、どちらも素晴らしく、夏にもってこいのそばを提供している。

鎌倉文士が通った店


創業は東京オリンピックの年（1964年）。鎌倉文士が足繁く通った店。「ゆず切りそば」（写真）等のほか、「そば団子」「そば粉のロールケーキ」等甘味もある。

自作の道具を使う地域の「リーダー」的存在


『週刊新潮』の人気コラム「男性自身」を連載していた山口瞳さんに勧められ、そば屋を開業。そばは優雅な更科から力強い田舎と、レベルは高い。「季節のかわりそば」（750円）や「生粉打ちそば」（750円）等。

昭和の空気が漂う“いかにも”なそば屋


1988年開業の「手打ちそば そばいち」は、こぢんまりとした店構えが、昔ながらのそば屋の風情。丸抜きで仕入れたそばを石臼で細かく挽き、そば9割、つなぎ1割で打つ。「おろし」（950円）は大根がそばの甘みを引き出し、甘みと辛味のハーモニーを堪能できる。

ジャズが流れる店内で、シンプルにそばを味わう


メニューは「もりそば」（写真）800円と「天ぷら」500円のみ。そばはねばりがあって深い味わいだ。