女将の一手間がつくる繊細なそば


細切りでコシのあるそば。つゆは濃いめで上品な甘味がある。そばは女将が毎日手打ちをし、水切りでも一滴も残さぬよう丁寧に水を落とす。

時代とともに変革する「一茶庵」


ブランドの歴史にとらわれない「新しい一茶庵」を標榜する。祖父の「蕎聖」片倉康雄氏の教えを受け継ぎつつ、そばずしに洋風の素材を取り入れる等、新しい試みも取り入れている。

北海道の名水で仕込んだつゆ



北海道という地の利を生かし、そばは畑から、つゆは水からこだわっている。麺は中細で、二八、生粉打ち、更科がある。

名物「秀衡（ひでひら）わんこ蕎麦」


名物「秀衡わんこ蕎麦」は、初めから5個の椀にそばが入れられて出てくる。かけ声にのって、うしろから椀にそばを次々と放り込むやり方とは違う。店名は、鉱山で鉱脈を掘り当てた際「直利（おおなおり）」と称し、全山でお祝いしたことからきている。

しょう油蔵を改造した店舗


昼はそば屋、夜は居酒屋に変わるが、夜も頼んでおけばそばを出してくれる。気仙沼から新鮮な海の幸が入る。土地の旬の食材をそばに取り入れている。写真は「牡蠣天ざるそば」。

老舗割烹料理屋からそば屋へ


創業は1877（明治10）年。以前は「金泉亭」という割烹料理屋だった。当時の素封家・金森家の当主に店名をつけてもらった。現在のご主人は4代目。人気メニューは、「天そば」。