「蕎聖の奥義」を実践する


ご主人は35歳ごろ、蕎聖・と呼ばれた故・片倉康雄さんと出会った。毎週のように通い、そば打ちの奥義を聞きとっていた。自作のそば道具を使い、師匠の奥義を実践している。

そば粉のデータを開示する店


ステンドグラスを配した、モダンなつくりの店。店内には「南会津郡舘岩村産　会津在来品種　玄蕎麦水分量15.6％　石臼蟻巣石一尺6寸〜」と、そば粉等のデータを表示した張り紙がある。自家製粉の方法は、粒の大きさをあ8段階にわけ、脱皮したそばを低温倉庫に保管して、その日使う分だけを挽く。写真は「せいろ」。

名物無量寿そば


北海道産のそば粉で打ったそばを平鉢に盛り、薬味に葱、海苔、炒り胡麻、地卵の卵黄をのせ、特性のつゆをかけた「無量寿そば」。科学的処理を一切しない圧搾法で搾油した胡麻油「無量寿」を隠し味に使っている。

京都の麺類業界を引っ張る店


創業は1868年。5代目の堀部勝也さんは、京都の麺類業界を引っ張ってきた人で、京都府麺類飲食業生活衛生同業組合の理事長を務める。息子は、東京「本むら庵」で3年修業した。東京の伝統を継ぐ京都のそば屋。

ご主人の趣味が評判を呼び開店


ご主人は趣味でそば打ちをし、自宅で振る舞っていたが、それが評判を呼び開店した。「極上蕎麦切り」（写真）は、玄蕎麦の胚乳中心部、中層部分50％だけを使い、十割で打つ。

地産地消で地域に根づいた「丹沢そば」


葉タバコの産地だった神奈川・秦野は、裏作でそば栽培が盛んだった。神奈川県の歴代知事が必ず訪れるというそば屋。秦野産そば粉「丹沢そば」を使い、外一で打つ。そば打ち教室やホタル鑑賞会等も催している。写真は「三色せいろ」。