苦くないダッタン蕎麦の乾麺  長野・長和町の生産者組合が販売開始

投稿日時 2010-12-22 16:58:49 | カテゴリ: 最新ニュース一覧

 長野県の中東部に位置する小県郡長和町でダッタン蕎麦の栽培や加工食品を手掛ける「信濃霧山ダッタンそば生産者組合」が、100%長和町産蕎麦粉使用、完全農薬不使用栽培、無添加加工が特長で、食塩も使用していないダッタン蕎麦の乾麺「干しダッタンそば」を完成させた。12月下旬から同町内の加工直販施設「緑の花そば館」(住所=長野県長和町大門2558、電話=0268-68-4232)で販売を開始したほか、生産者組合では通信販売にも応じている(問い合わせ先は末尾参照)。

 8割蕎麦と6割蕎麦があり、8割は税込み1,575円(220g)、6割は同1,050円(200g)。ダッタン蕎麦の蕎麦粉やダッタン蕎麦を使ったクッキー、パウンドケーキ等も販売している。

 生産者組合の北村よう子事務局長は、「ルチンが豊富な蕎麦湯も飲んでほしいため、食塩を使わない製法にこだわった」と話す。食塩を使わないで乾麺を製造するのは難しいとされ、2年の試行錯誤を経て商品化にこぎつけた。

 ダッタン蕎麦に含まれるルチンは、普通蕎麦の120倍以上あり、健康食材として注目されているが、独特の強い「苦み」がネック。しかし、長和町で生産されるダッタン蕎麦は、「苦みがほとんどなく、普通の蕎麦としても、おいしく食べられる」(北村事務局長)という。栽培品種は「北海T8号」。長和町で収穫した北海T8号を町外の近隣で栽培すると苦みが発生するため、なぜ、長和町産だけ苦みがないのか、その「謎」を研究機関が調査しているが、まだ真相はわかっていない。

 同町のダッタン蕎麦は5年前、遊休荒廃地対策として栽培が始まった。当初、約1haの試験栽培だったが、現在では約17haに拡大、今年は19.8tを収穫した。生産者組合は、平成20年度全国そば優良生産表彰「集団の部」で農林水産大臣賞を受賞している。

問い合わせ先:信濃霧山ダッタンそば生産者組合=0268-68-4232


(蕎麦将軍.com)




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