いなべ市(三重)が「そば祭り」を3月初開催  全麺協が後援

投稿日時 2011-02-10 10:23:13 | カテゴリ: 最新ニュース一覧

 三重県の最北端に位置するいなべ市で、初の「そば祭り」が開催される。日程は3月12日(土)、13日(日)の2日間、場所は「いなべ市農業公園」内の梅林公園梅まつり会場。両日とも10時〜15時まで。

 中学生以上は、梅まつり入場料500円が必要(小学生以下は無料)。全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協)が後援しており、福島県会津若松市の「桐屋」主人・唐橋宏さん、兵庫県神戸市の「一孝庵」主人・箱崎孝治さんが「東西蕎麦打ち名人実演」と題して蕎麦打ちを披露するほか、地産の新蕎麦での6ブースにおいて全麺協会員による打ち立て蕎麦の販売がおこなわれる。
 
「そば祭り」は、いなべ市が2008年から取り組んできた蕎麦による地域振興事業の一環。09年には「そばの里 みえ いなべ」をキャッチフレーズに、地域振興資源として蕎麦の有効活用を推進してきた。07年の蕎麦作付け面積は12.4haだったが、事業開始初年の08年には30.0haに2.5倍増。以降、09年60.0ha、10年85.5haと、蕎麦栽培が市内に急速に拡大した。

 この間、市は「常陸秋そば」を奨励品種に指定し、品質の均一化のため「そば栽培暦」を作成。「玄そば出荷基準」も定めて、粒状や含水量の一定化を図る等、品質向上に取り組んできた。また、市民の間で蕎麦打ちが盛んになっており、現在、全麺協段位3段位3名、同2段位6名、同初段位11名を数える等、蕎麦打ちの指導者も育ってきた。

 今回の「そば祭り」は、こうした市ぐるみの地道な取り組みの集大成に位置づけられる。地元では、いなべ市の蕎麦の知名度向上や栽培活性化等の効果が期待されており、市は「『いなべに蕎麦あり』、の気風をつくり上げたい。今後、市内のみではなく人口集中都市の名古屋圏内を視野に入れた対象地区として、観光とレジャーと組み合わせた蕎麦事業を展開していきたい。近い将来、素人の名人戦や全麺協素人蕎麦打ち昇段試験も開催したい」(農業振興課)と意気込んでいる。

問い合わせ先:いなべ市役所農林商工部農業振興課=0594-46-6309
参照URL:http://www.city.inabe.mie.jp/pages/2651_0.html

 
(蕎麦将軍.com)




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