農林水産分野における科学技術の振興の視点から、産学官連携活動の推進に多大な貢献が認められた者を表彰する「農林水産大臣賞」に、ダッタンソバ「満点きらり」を用いた取り組み、「耕作地放棄解消及び6次産業化事例」が決定した。表彰式は8月28日、東京ビックサイト（東京国際展示場）で行われる。
　同賞を受賞するのは国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 北海道農業研究センター「満点きらり」育成グループ、有限会社小林食品の芦澤順三社長、株式会社神門の田原昭彦社長の3者。
　ダッタンソバは、血管強化作用か抗酸化作用等様々な効能がある「ルチン」を普通のそばの100倍含んでおり、健康によいとされている。しかしその一方で、ダッタンソバ粉に水を加えると、子実に含まれるルチン分解酵素によってルチンの大部分が急速に分解するため、強烈な苦味が生じ、またルチンの供給源としての意味合いが薄れてしまう問題があった。その点、「満点きらり」は、ルチンが分解されないため、苦味がなく、ルチンも多く摂取できる。
　今後「満点きらり」の特性を生かした麺類等の商品化もされるというから、さらなる健康そばブームがくるかもしれない。

【表彰式】
開催日時：8月28日（金）13：30〜16：00
会場：東京ビックサイト（東京国際展示場）会議棟1階 レセプションホールA
所在地：東京都江東区有明3-11-1

受賞概要：http://www.s.affrc.go.jp/docs/press/pdf/150818-01.pdf